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分電盤の寿命はどの程度?適切な時期に電気工事で交換しよう

2023年2月17日

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電気を使う以上、私たちの住まいには「分電盤」の存在が欠かせません。
電気を安全に外部から供給し、室内の必要な箇所へと届けるためには分電盤が適切に稼働している必要があります。

しかし、分電盤にも寿命があります。適切な時期に電気工事で交換が必要です。

そこで、本記事では分電盤の寿命について解説します。

分電盤とはどのような役割を持っているの?

私たちの暮らしは、電気とともにあると言っても過言ではありません。
便利な家電製品も、屋内の照明も、電気が外部から供給されているからこそ使用できます。

また、室内にはあらかじめ電気を使うことを想定して配線工事が行われています。
各部屋に配線が行われているからこそ、電気が供給できるのです。

では、今回テーマの分電盤とは一体どのような役割を持っているのでしょうか。

分電盤は電気を割り振る機器

分電盤は「電気を分ける」と書いていますよね。
住まいには外部から電気が供給されていますが、ダイレクトに各部屋へ外部から配線が敷かれているわけではありません。

1カ所に供給し、そこから各部屋へと安全に電気を割り振っているのです。
1階の部屋へ、2階の部屋へ…と電気を分けるのが分電盤の役割です。

部屋や用途別に電気を安全に分け与え、異常を感知したら遮断をします。

分電盤の中身とは

分電盤は白やグレーが基調となった、プラスチックのケースのようなところに収まっています。
玄関近くや勝手口付近などの手が届きにくい場所に設置されていることが多く、アパートやマンションの場合は入口に設置されています。

分電盤は蓋があり、開けるとまずはサービスブレーカーが一番大きいため目に留まりやすいでしょう。
次に漏電ブレーカー、そして安全ブレーカーが内蔵されています。それぞれの役割は以下のとおりです。

サービスブレーカーとは

サービスブレーカーは電気を契約している容量がわかるブレーカーです。
契約以上の使用量が発生すると、契約している建物内全体の電気を遮断し安全を確保します。
(電力会社によってしくみは異なります)サービスブレーカーがない分電盤もあります。

漏電ブレーカーとは

建物内の配線などに漏電があった場合に素早く感知し、必要箇所の電気を遮断するブレーカーです。

漏電ブレーカーが作動した場合には、建物内に危険な漏電箇所が発生している可能性があるため、早めにメンテナンスを受けることが望ましいでしょう。

安全ブレーカーとは

安全ブレーカーは配線用の遮断機器であり、各部屋へ送電する分岐回路別に取り付けられています。
電気機器のショートなどを感知したら、速やかに遮断を行います。

以上の3つが分電盤内部のしくみです。分電盤内の構成は各電気会社によっても異なるので、入居時や新築時などには、特徴について説明を受けておくことが望ましいでしょう。

電気は火災リスクがあり、本来は危険なものです。正しく扱うことが暮らすうえでの安全対策の1つと認識しておきましょう。

分電盤には寿命がある?

分電盤は建物内の電気供給を司る大切なものです。
新築時には真新しい設備としてお迎えできますが、次第に経年劣化し、いずれは寿命を迎えます。

普段はあまり気に留めない存在である分電盤ですが、ズバリ寿命とはどのぐらいなのでしょうか。

分電盤の寿命は15年前後

分電盤の寿命は、一般的に分電盤内部にあるブレーカーの寿命が約15年前後と言われています。
本体自体は長持ちでも、ブレーカーがダメージを受けると電気供給に問題が生じるため、注意が必要です。

分電盤は古くなっても安全なら使い続けることができますが、15年が近付いてきたら分電盤に異常がないか、電気工事士の視点からメンテナンスを受けておくことがおすすめです。

電気工事に関しては一般の方々がメンテナンスできず、国家資格である電気工事士が担う必要があります。
本記事を読んでそろそろメンテナンス時期かも…と思ったら、かかりつけの電気工事業者にご相談されることがおすすめです。

分電盤の劣化のサインはある?

上記では15年という年月を寿命として紹介しましたが、15年前後で分電盤が壊れるわけではありません。
さらに長持ちする分電盤もありますし、より早く劣化が進行する分電盤もあります。

では、分電盤の劣化にはサインはあるのでしょうか。
以下に挙げる症状が発生したら、分電盤の劣化が疑われるためメンテナンスを受けましょう。

・分電盤から頻繁に異音や異臭がする
・ブレーカーが頻繁に落ちる
・使用量に急激な増加が見られる(エアコンの稼働などを除く)
・分電盤全体が変色している
・住まいの金蔵箇所に弱い電流を感じる
・20年以上使用している

こうした分電盤をお持ちなら、劣化のサインです。
特に分電盤に変色が見られる場合には、分電盤の内部に焦げや熱の症状が発生している可能性があります。

放置しておくと分電盤から出火する可能性もあるため、早めにメンテナンスを依頼してください。

また、なんとなく家電製品がピリピリする、照明がちらつき電気の供給に不安定さを感じる、など違和感がある場合は漏電している可能性があります。

漏電ブレーカーが頻繁に作動する、など兆候が見られた場合にも、早期に電気工事を実施するようにしましょう。

分電盤は交換できる!

分電盤が劣化しても、落ち込む必要はありません。
分電盤は電気工事をすれば交換ができるアイテムです。

分電盤の交換も、漏電や感電リスクがあるため、電気工事士の資格保持者に依頼します。

交換費用の相場とは

分電盤本体を丸ごと交換する場合には、一般的に約2~4万程度の価格で交換できます。分電盤の中身を開いた結果、一部のブレーカー内の交換のみでOKの場合には、1~3万以内で施工から交換までを終えられることが多いでしょう。

出張費や技術費などが加算されることが多いですが、基本的にどの分電盤関連工事も10万以内で収まることが多くなっています。
費用に不安がある場合には、複数の電気工事業者に相談し、費用の見積もりを取得したうえで工事を決めることがおすすめです。

これからも安全にコンセントや照明、エアコンなどの家電製品も使っていくためにも、適切に交換を実施しましょう。

まとめ

この記事では分電盤の寿命に注目し、分電盤の仕組みや寿命の目安、交換について詳しく解説しました。
電気工事に関する分野で困りごとがあったら、専門資格で安全施工を実施している電気工事の専門家にご依頼頂くことがおすすめです。

適切な時期にメンテナンスを実施しておけば、安全にその後も分電盤を使い続けることができます。
電気使用時の違和感や電圧の悩みなどもお気軽にお問い合わせください。

愛媛県松山市で電気工事を請け負う劭明電工

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